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何をどう学ぶか

まず、1の「大学とは何をどう学ぶところか」ですが、「何を」を一言でいえば何千年もかけて獲得してきた人類の叡智を学ぶところです。

 

人類の歴史には戦争をはじめとする大きな誤りがたくさんあります。たくさんあるというよりも、多くの人々が誤りに気付いたのはつい最近のことです。そして 今、深刻な地球環境問題や平和、民主主義の問題で人類が試されているといった方がいいかもしれません。人類が犯してきた過ちと勝ち取ってきた成果を学ぶこ とは、とても大切なことです。ドイツの元大統領ワイツゼッカーは演説の中でこう言っています。「過去に目をつぶるものは、未来に対しても盲目である」

 

人類という大きな話でなくとも、人間が生きていけば必ずいろんな問題にぶつかります。こういうときに考える材料となる知識を与え、力になる技術を授け、考 え方のトレーニングをしてくれるのが大学です。こういう知恵や知識は幅広く学ぶことで初めて得ることができます。ですから、理系に進んだからと言って、歴 史は学ばなくていいとか、文系だから科学は関係ないとはいうことはないのです。

 

よく、大学で学ぶことなんて社会では役に立たないと言う人がいますが、そういう人は大学で真面目に学んでこなかったか、ためにする議論として、そういうことを 言っているのです。大学ですぐに役立つことばかり教えるようになったら、その大学は使命を投げ捨てたということです。

 

さて、もう少し大学の教育とそこでの学び方について、書いていきます。

 

大学で「どう」学ぶかについて、高校との比較でステレオタイプ的にいうと、高校では、”すでに決着のついた”ことを「決まったこと」として学びますが、大学では「真偽の評価されている最中のこと」を、その評価の方法も含めて学びます。

 

しかし、すべてが正しいかどうかわからないということでは困りますから、ある程度評価の定まったものをベースにしないといけません。理工系であれば数学・物理・ 各分野で基礎となる科目、文系ではかなり評価の定まった学説がベースとなるものです。このベースとなるものも日本語ばかりとは限りませんから、外国語も必要になります。

 

基礎となる科目も公式をそのまま当てはめることを教えることはありません。

たとえば、数学や物理学でも、どのようにその基本公式が導かれたのが重視されます。一通りマスターすれば、そんなものかと思えますが、初めて学ぶときは大変なショックを受けるものです。

 

 ある有名な自然科学系の女性研究者が大学に入った時の印象をこう述べています。

「 大学に入った時、高校で学んできた教科と大学の授業の違いに驚きショックを受けた。生物学は化学に、物理は数学に、そして数学は哲学の様に見えた。 」

 

また、また文系学部で学ぶ大学生が良く言うのは、

「高校では、『こういうものだ』というはっきりしたものがあったが、大学での授業では、これが絶対だという真理みたいなものが見えない」

 

この二つは多くの人の共通の感想ではないかと思います。大学の教育では「なぜそうなったか」というプロセスを重視します。ですから、まだ半分高校生の新入生が戸惑うのは当然だと思います。

 

しかし、ここに大学教育の本質があることを理解しないと、不可知論に陥って、学ぶ意欲をなくしてしまったり、自分の能力に限界を感じての自己否定やアルバイトやスポーツ、その他へ逃避してしまうことになります。

 

この壁にぶつかったとき、どんなに難しそうなことでも、「人間のやっていることだから理解できる」はずだというくらいの達観が必要です。

 

落ち着いて考えてみれば、個々の基本的知識や基本的な計算は高校時代と変わりません。だから大学の教科書になっている内容は、「難しい」というよりも「めんどくさい」「手間がかかる」ということがほとんどです。

 

 それに、巨大な学問体系はレゴブロックやジグゾーパズルみたいなものですから、一つ一つ積み上げたり組み合わせたりすることが必要です。専門科目(や基礎科目)を学ぼうとするとき、その一つ一つが、本1冊だったり、5冊だったりすることに耐えられるかどうかが問題になります。

 

 これは、ラグビーの練習にも似たところがあるのではないでしょうか。

 始めたばかりで、一つ一つのプレーや戦術が良くわからないころ、いろんなタイプのきつい練習を繰り返していく、体もきついし、わけがわからないから迷いも出る、だからなおきつくなる。でも、試合の中で、うまくパスが通った時や戦術がうまくいった時、「そうかあの練習はそういうことだったのか」と思ったりしませんか?

 

 おそらく、前にも書いた通りラグビーの方がよっぽどきついことは間違いありません。でも学問もラグビーもテーマややり方は違っても、やっていることは同じと言ってもそう間違いはないように思います。